旅日記 2015/09/20-25 長野の美術館を訪ねる

長野の有名どころの美術館はすでに巡っているのだが、まだいくつも未訪問の美術館があり、とびとびで4日間かけて、訪ねることにした。

9/20:名古屋~松本~穂高~松本~長野

1日目は大糸線穂高駅を起点に、安曇野で訪れることができていなかった美術館をめざす。

今回名古屋と長野の行き来には、往復とも高速バスを利用した。案の定、交通渋滞に巻き込まれ、当初のプラン通りではなかった。しかし、美術館巡りを急ぎすぎては楽しくないので、これも受け入れる。

名古屋を7:10に出て、松本でそばをいただいてから、穂高駅に到着すると、13:40になっていた。ここからは、レンタサイクル、ただし電動アシスト自転車で、可能な限りの美術館を回っていく。

電動アシスト自転車は、前日に駅前のしなの庵さんに電話しておいた。実は、予約はいっぱいだったのだが、おそらく昼には帰ってくるのがあるだろう、ということで、優先的に取り置いてもらった。私の到着が遅れたこともあって、無事手配できた。しなの庵さん、ありがとう。

穂高駅からジャンセン美術館までは、登り坂。電動アシスト自転車でないときついだろう。私の体力では、20分くらいで到着。

安曇野ジャンセン美術館は、第一展示室の暗闇に浮かび上がる絵の展示がよい。私は特に風景画が好きだが、とてもジャンセンの絵が際立つ。



安曇野山岳美術館は、山岳写真専門の美術館。特に、上田太郎の作品が、お気に入り。足立源一郎の作品も、なかなかにストイックで伝わってくる。
安曇野ビンサンチ美術館は、ご夫婦の制作した絵を屋外にも大胆に展示。絵本美術館・森のおうちでは、柿本幸造の原画展が開催され、なかでも、どうぞのいす、じゃむじゃむどんぐまさん、などの作品に見入ってしまう。
安曇野アートヒルズ美術館は、ガラス絵付けなどを体験できる施設に併設の美術館で、さまざまなガラス細工作品も購入できる。主にエミール・ガレの作品を展示。

安曇野髙橋節郎記念美術館は、宮崎浩氏が設計した、建物だけでも体感したい美術館。髙橋節郎作品は、
私は豊田市美術館でなじみがあるが、こちらは、出身地に2003年に建てられた美術館。漆芸の技が堪能できる。



結局この日は、当初予定していた田淵行男記念館、豊科近代美術館や、北アルプス展望美術館などを見ることはできなかったが、次回に行くことにする。

9/21:長野~湯田中~上林~湯田中~長野~飯山~上田~長野~名古屋

2日目は長野に宿泊した延長で、長野駅を起点に、電車とバスで3つの美術館をめざす。

志賀高原ロマン美術館の建物は、黒川紀章設計。長野オリンピックの際にオープンしたようだが、美術館としての心地よさが体感できる広々とした空間が広がる。
今回は、宇宙をみる眼と題した特別展が行われていた。

長野駅から湯田中駅までは、長野電鉄を利用するが、行きはロマンスカーHiSEの「ゆけむり」、帰りは旧成田エクスプレス「スノーモンキー」、それぞれ車両を譲り受けた特急に乗車でき、鉄道ファンとしてもうれしい。

湯田中駅から最寄りの上林までは、バスを利用する。白根火山線の上林温泉口バス停と、上林線の上林バス停両方が利用できる。両バス停は、30秒と離れていない上、美術館の目の前である。



飯山市美術館もまた、長野オリンピックの頃に開館した美術館である。伝統産業会館の1階部分が美術館の展示室となっていて、特に長谷川青澄の作品は充実している。

今回常設展示で見入ったのは、相原求一朗の作品。まさかここに作品があるとは知らず、以前に行われた図録を買い求めた。
また、栗田貞多男写真展 北陸新幹線沿線百名山も、地域の素晴らしい自然を写した写真が並ぶ。

上田市立美術館は、近年開館した、サントミューゼという、文化芸術センターと一体になった施設の中にある。

昨年までは同じ上田市内に山本鼎記念館があり、そちらで山本鼎作品を展示していたようだが、こちらのオープンに伴い、公開を終了したようである。

今回は藤子F不二雄の特別展のため、山本鼎作品は無料エリアにわずかに展示されるのみだったが、自画像を堪能した。

9/24:名古屋~長野~戸隠奥社~長野~松本

一度名古屋に戻った後、ふたたび長野へ。
この日は祝日明けということで、開館している美術館が大変少ない中、戸隠に今年出来たばかりの北野美術館戸隠館へ。

山の上にある、六角形の建物が印象的。
展示作品では、木村荘八作品がここで見られるとは思わなかった。東京ステーションギャラリーで一度見ているのだが、ここに所蔵されているとは。

9/25:松本~穂高~クラフトパーク入口~柏矢町~豊科~松本~名古屋

最終日は、安曇野の未訪問美術館をさらに訪ねていく。
穂高から池田町営のバスに乗り、北アルプス展望美術館、安曇野東山包美術館を訪ねる。北アルプス展望美術館の常設展では、安曇野の風景を描いたものが多く、それはそれで好きだ。



安曇野東山包美術館は、10時になってもオープンせず、はらはらしたが、やがて美術館の方がやってきて、中を見ることができた。
このあたり、天気がよければ景色が良いのだが、この日はあいにくの雨。

さらに南へ下り、田淵行男記念館、等々力克彦美術館へ。
田淵行男は、写真だけでなく、昆虫、中でも高山蝶研究家でもある。蝶の写生も展示されており、興味深い。
私は、駅からタクシー、そして歩きで訪れたが、実は、隣にプラザ安曇野という道の駅的な施設があり、ここにバスは止まるので、利用できるだろう。
ちなみに、安曇野プラザのそば屋さんで食べた、てんぷらそばが、ボリューム満点すぎて笑えた。



えび、かぼちゃ、たまねぎ、しいたけ、たまねぎ、ながいものてんぷらが、これでもかと積まれていた。これで930円はお得感がある。

豊科近代美術館は、ガラス工芸の展覧会が行われていたが、宮芳平の常設展が最も印象に残っている。
実は、宮芳平の作品をNHKの番組で見て以降みてみたいと思っていたのだが、なかなかみられずにいた。ここには、自画像や、「椿」が常設展示されている。

最後に、松本市内の康花美術館へ。



住宅地にあり、分かりにくいが、安原町のバス停から割とすぐ到着できる。
内容的に重い作品が多いが、受け止めたい。

これで、今回の長野の美術館巡りは終わり。

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