スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

DevLOVE名古屋 オブジェクト設計とリーン開発、その実践 に参加しました

DevLOVE名古屋「オブジェクト設計とリーン開発、その実践」に参加しました。

今回は、ギルドワークスのお二方によるセッションと、Q&A。

1. オブジェクト設計エクササイズ「実践的な設計ってなんだろう?」 増田亨氏

・プロセスよりも設計が大事という、増田氏によるセッション。
 実践的な設計とは何か、変更によるコストを下げるには設計が大事、という内容。

・変更によるコストを下げるには、重複をさせないことが重要。
 目安として、クラス50行、メソッド3行、引数0を超えたら、怪しくないか、設計をやり直す必要がないか疑う。

・コード整理の基本パターンや、アンチパターンの紹介。
 リファクタリングしていくと、意外にドメインモデル側に寄っていくはず。

2. リーン開発の現場 市谷聡啓氏

・最初から、正しいものを誰かが把握しているわけではない。

・プロジェクトには、仮説検証型と、最短距離型の2つがある。
 期待に即した方針と建付けを適用する。

・実際に利用している方法として、
 ・リーンキャンバスで仮説、エクスペリエンスマップで検証。
 ・ユーザーストーリーマッピングで仮説、インセプションデッキで検証。
 の内容を紹介。

3. Q&A

・自己紹介後、4〜6名の4グループに分かれて、質問・感想・現場での悩みを共有。

・自グループの話。
 チームで開発をしている人は、アジャイル開発に興味があり、チームへの導入障壁の話で盛り上がった。
 ただ、テクニカル面でそれぞれ別分野のプロ同士だと、あまりその感覚はなさそう。
 設計も、皆が同じレベルで理解するというのは難しいけど、役割が分担されている方が、そのあたりはスムーズかもしれない。

・自グループからの質問としては、
 ・設計を、どのように共有していくのか
 ・かんばん等のツール類をどのようにチームに広めていくか
 を質問。

・印象に残ったQ&Aでは、
 ・やりたいことを丸投げされた場合どうするか?
  :QCDSのトレードオフスライダーなどを使って、期待感をマネジメントする。(市谷氏)
 ・ドメインとは?
  :カタカナは伝わりにくいから、日本語に変更すると分かりやすい。(増田氏)
 ・設計の価値をどう伝えるか?
  :例えば、プログラム変更時にひっかかりがあった経験があれば、それをどう改善していくかというところで伝えられる。(増田氏)

====
以下、感想など。

増田氏の「実践的」の定義が、あぁなるほどと思う。いろんな概念(全体と部分など)を、行ったり来たりしながらバランスをとること。だから、コンテキストによって具体的な設計は変わる。

重複をなくす設計を突き詰めれば、そういう設計になるというのも、納得。けれども、それについて来られる(あるいはそこまで育てられる)メンバーと時間がなかなか確保できず、そのままずるずるいってしまうというのも、よくある話だと実感する。正直、この設計ができる人は、他の設計思想で設計しても、「思わぬ副作用」を避ける知恵がある場合が多いと思う。そういう人が設計し続ける限りは、引き継ぎなどを経ても、問題はほとんど起きない。でも、全員が全員そういうわけでもないから、どこかでほころびが出る。現実的には、デキる人がこの辺りは一手に引き受けて、それ以外の人は使うだけの状態にまで持っていくか、しっかりコストを払って、設計のスキルを上げるか。現実を見て判断することになるのだろう。

市谷氏の発表は、4/30のQCon TOKYO 2014の内容がベースとのこと。

仮説検証型と、最短距離型の話があったけれども、私の現場では、一見最短距離型の依頼に見えて、実はしっかり仮説検証しないと危険なもの(意味がない、あるいは真意をとらえられないもの)が増えているな、仮説検証型ができないと話にならないなと感じる。でも、仮説検証型が少しでもできてくると、きっと仕事が面白くなると思う。

Q&Aでは、設計を、どのように共有していくのかに関して、増田氏が、今はそもそも俺がルールなので、他の設計者と調整したりということはないが、他に負けないくらいの勉強をした、という回答をいただいた。あぁ、こういうのがスペシャリストなのかも。

プロジェクトが実現したい目的に沿って、プロのスペシャリストがAdjustして(今回の言葉で言うと「実践的に」)決めたものは、もうそれで十分なのかもしれない。もっとも現実に、そうそうぴったりと目的に沿ったスペシャリストを揃えられるわけではないけど、それがプロジェクトの最重要事項であったら、探し出す必要がある。

====
最後に、登壇者の方、スタッフの方、ありがとうございました。とても勉強になりました。
# 参加費1,000円は、登壇者交通費や会場代を考えると安い気が。

コメント

非公開コメント
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。