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大沢本源氏物語のこと

 一昨日のニュースで、大沢本源氏物語が取り上げられていた。

 一般の人にはさぞわかりにくいニュースだったのではないか(誤解を与えることはないか)と不安がある一方、テキストに興味を持ってもらうきっかけになればとの期待もあったりする。

 国文学、特に平安文学をやったことのある人には、現在に伝わる源氏物語のテキストが複数存在することは常識。ただ、複数あるといっても、主人公が入れ替わるほどの大きな相違があるわけではない。どんな底本を用いて訳しても、筋書きはぱっと見それほど変わらないのだろう。

 では原本が見つかったとしたら、今のテキスト(テクスト)研究は無駄に終わってしまうのか?

 そうとは思わない。複数のテキストがあるからこそ、そこに生じる微妙な違いを糧として研究が進むのであろう。むしろ原本が見つかっていないことこそ、私たちに研究の余地、価値を見いださせるともいえる。

 正しいことがすぐに分かっては、おもしろくない。




追伸
 ところで、ニュースで伊井春樹先生が登場したときは、本当にびっくりでした。
 阪大教授だった先生も、今は国文学研究資料館長。
 時の移り変わりは、早い。

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